蛍光材について |
このページでは、蛍光材材料について説明いたします。 ■ 蛍光材とは何か? ■ 安定性と安全性 |
■ 蛍光材とは何か? |
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●蛍光材とは、一般的には市販されている蛍光塗料や蛍光ペン、つまり目に鮮やかな少しまぶしく見える材料を連想されるかと思います。 弊社で使用している蛍光材はこれらとは異なり、通常時は白色(乳白色)または無色透明な材料ですが、暗所でブラックライトを照射すると赤・緑・青などに発光する特殊な材料のことでです。 この特殊蛍光材を使用して塗料を製造しております。 ●ブラックライトを照射すると発光する材料にもいろいろ種類があります。大別すると次の3種類に分けられます。 ① 蛍光 無機顔料 ② 蛍光 有機顔料 ③ 蛍光 染料 ① 蛍光無機顔料は、1000℃以上で焼結された金属酸化物の結晶体です。 通常時の見た目は白色の粉末ですが、ブラックライトを照射すると発光するものです。 無機顔料ですので、有機溶剤や水などの溶媒には溶解しないため、塗料化する場合は溶液に顔料を分散させた形になります。 ② 蛍光有機顔料は、蛍光染料を耐久性を向上させるなどの目的でアクリルやメラミンなどの粒子に定着させて顔料化したものです。 市販されている蛍光塗料の多くはこのタイプのものになります。 この有機顔料は、通常時に蛍光色をしており汎用性が高い材料ですので、基本的に弊社では取り扱っておりません。 ③ 蛍光染料にはさまざまな種類のものがあります。 通常時に有色の蛍光染料は、蛍光ペンに代表される色調のもので、水(または有機溶剤)に溶けて有色透明となるものです。 ブラックライトで発光しますが、この種の染料は特に耐候性に乏しいのが問題です。 通常時に無色透明な蛍光染料は、紙や繊維を白く見せるために配合される蛍光増白剤が代表的なものです。 水などに溶解させて目的の材料を染め、紫外線により青色に発光することで白さが増して見えるといったものです。 これらの染料は使途からも分かるように、ほとんどのものが青色に発光するものです。 弊社では、蛍光増白剤とは異なった特殊な蛍光染料を取り扱っており、通常時には無色(または乳白半透明)で、暗所でブラックライトを照射することで赤・緑・青などに発光する特殊な蛍光材料で用いて塗料化しています。 |
■ 安定性と安全性 |
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●蛍光無機顔料は、耐候性、耐光性、耐水性、耐溶剤性などに対して非常に安定しており、ほとんど劣化することなく半永久的に使用可能な材料です。 また有害物質を含有していないため、安全性についても全く問題ありません。 ●蛍光有機顔料については、もとは有機質の染料を使用していることから耐候性などには限界があります。 顔料としては保存安定性に問題ないと思われますが、塗料化など加工を行う場合などでは一定の注意が必要です。 安全性についても問題ないものと思われますが、このタイプの材料は弊社では基本的に取り扱っていないため、詳細を省略します。 ●蛍光染料については、強い耐久性はありません。紫外線や熱などに弱い材料が多く、徐々に劣化して発光性能に影響を及ぼします。 屋外や長期間にわたる使用には向いていません。 樹脂などに混錬したり定着させることで、ある程度の耐久性を得ることは可能です。 |